組織案内

里山保全を始めた経緯

 日本での里山保全活動ブームは1990年頃の経済バブルの時代に「リゾート法」に触発されて、全国の豊かな身近な自然がゴルフ場に改変されたのをきっかけに大都市近郊の緑地を守ろうとする取り組みから巻き起こりました。それに関わった人たちは、当初はその守ろうとする緑地の名前を知りませんでした。

 

 なぜなら、その場所には固有名詞の名前は存在していませんでした。身近な丘陵地 雑木林程度の感覚でした。そして、そのエリアを指す言葉として「里山」という文字が現れて、脚光を浴びることになりました。

 

 なぜなら、それまでの日本では、環境保全は「人による破壊」から守るために「囲って」守る認識が固まっていました。また石油に代表される化石燃料は生活の隅々に行き渡り、便利で快適な生活が主流になってきていました。

 

 しかし、ほんの50年前までは、人々の生活は、身近な里山の木々たちを燃料に、そして炭に加工して生活していました。つまり、里山の中に人々が入って、木々を切って利用していたことなど、忘れ去っていた人たちが、この間 里山を長い間放置していたことを思い出したのでした。里山の自然は「囲って」は守れないのです。人が里山の中に入り、木々を伐採し、間伐し、草を刈り それを利用することにより、里山環境は保たれてきたということを理解して、新しい環境保全の理念を知ったのでした。

 

 その中で最も大切なことは、「萌芽更新」(ほうがこうしん)という仕組みです。おくどさんで燃やされるために、木々たちぱ伐採され利用されましたが、その切り株から新しい芽を出して自然に大きくなっていきます。そして20年後にはまた同じ位の大きさに成長してまた利用されるというリサイクルの仕組みが里山の大きな特徴なのです。

 

 赤目の森の里山保全活動は1989年ごろに名張市南西部の丘陵地にゴルフ場の開発計画が起こったことから始まります。この計画地に隣接していた医療機関の赤目養生所の人たちが中心となり、ゴルフ場の問題点を明らかにして、地域住民やゴルフ場開発予定地の地権者に建設の是非を呼びかけました。

 

 このような中で、赤目養生所の職員たちは、ゴルフ場ではないもう一つの地域活性化の可能性を探ろうと、全国の身近な自然を大切にしようとメッセージを発信し、そしてお金を集めました。その結果1992年11月。ゴルフ場計画地の一角に、環境保全型宿泊施設の「エコリゾート赤目の森」を建設し、開業することになりました。当時はゴルフ場計画のオルタナティブ施設(もう一つの在り方)として注目を浴びました。

 

 しかし、1995年位にまたぞろ、ゴルフ場計画地に今度は「産業廃棄物処理場」計画が持ち上がりました。地域の人達もこれにはすぐに立ち上がり、反対の意思表明を行いました。

 

 エコリゾート赤目の森に関係する人たちは「受け身では里山は守れない」と1996年2月に赤目の里山を育てる会という団体を作り、積極的に里山の利用促進と里山保全に取り組むことになりました。

沿革

平成9年 2月  東海地方で第1号のナショナル・トラスト地を所有。

平成9年10月  第15回ナショナル・トラスト全国大会のエクスカーション会場

平成10年4月  名張市赤目小学校定期里山自然散策始。

平成10年4月  三重県第1号のNPO法人の認証を受ける

平成11年8月  国際ワークキャンプ始まり、現在も夏・冬 年2回の完全実施

平成12年9月  日本ナショナルトラスト協会第1回「エーコンプロジェクトジャパン」実施

平成13年4月  里山リーダー養成講座開設

平成14年11月 (財)あしたの日本を創る協会まちづくり賞主催者賞受賞

平成14年    三重県環境功労賞 受賞

平成15年1月  通所介護施設「デイサービス赤目の森」開設

平成15年9月  経済産業省第1回市民ベンチャー事業「里山総合講座開設事業」採択

平成15年11月 中部の未来創造大賞 優秀賞 受賞

平成17年4月  自然保護功労賞 環境大臣表彰 受賞

平成20年12月 NHK番組「ご近所の底力」出演 超小型ペレタイザー導入が評価

平成21年3月  名張市特別表彰 受賞

平成21年4月  名張市一般廃棄物再生利用業 登録

平成22年9月  障害者自立支援法就労継続支援B型事業所「赤目の森作業所」開設

平成23年9月  木質ペレット製造システム完成  4月小型ペレタイザー導入

平成25年7月  着火材製造・販売初める。

平成25年7月  菌床栽培のキノコを大手スーパーなどで販売を始める。

平成26年12月  障害者総合支援法就労継続支援A型事業所「赤目の森作業所PLUS」開設

平成27年11月  お菓子工房 赤目の森 を開設 和菓子生産を行う。

平成30年 1月  平飼い養鶏場開場  無農薬農園との協力で緑肥を多く与える。

平成30年8月  木の子の里 錦生事業協議会の運営を行う

令和3年(2021)1月  移転 名張市上三谷561番地7へ

令和3年(2021)   薪ボイラーによるキクラゲ育成床暖施設完成

 

法人概要

団体名称

特定非営利活動法人 赤目の里山を育てる会

 住  所  〒518-0762 三重県名張市上三谷561番地7

電話番号

0595-64-0051

F A X

0595-48-6501

メールアドレス

office@akame\satoyama.org

代 表 名

理事長 伊井野 雄二

従業員数

10名

事業内容

里山保全活動全般
就労継続支援事業所A型・B型の運営

 赤目の森健康学園ブランドの商品の製造販売

会 員 数

70名

設立年月日

1996年2月18日

定款・名簿・決算書

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受賞歴・表彰歴

平成12年 4月 三重県環境功労賞受賞(長年の功績)

平成14年11月(財)あしたの日本を創る協会まちづくり賞主催者賞受賞(山保全の先駆)

平成15年11月 中部の未来創造大賞 優秀賞 受賞(里山での介護事業)

平成17年 4月 自然保護功労賞 環境大臣表彰 受賞(里山での保全活動)

平成21年 3月 名張市特別 表彰 受賞  (里山での保全活動)

平成24年 2月 三重県バイオトレジャー認定 (自家製ペレット製造販売)

メディア掲載歴

2009年11月14日 YOU 掲載

2010年3月25日 伊賀 掲載

2021年11月23日 中日新聞 掲載

2023年1月号 彩四季14 掲載

アクセス

赤目の森健康学園 
特定非営利活動法人
赤目の里山を育てる会
赤目の森作業所(就労継続支援B型)
赤目の森作業所Plus(就労継続支援A型)

〒518-0762
三重県名張市上三谷561番地7

tel:0595-64-0051

fax:0595-48-6501

mail:office@akame-satoyama.org